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第6回公開セミナー
「市民が参加するとここまで変わる!!〜ホスピス医が行う食支援〜」
講師:聖ヨハネ会桜町病院ホスピス医師 大井裕子先生
日時:2018年2月18日 
場所:武蔵野赤十字病院にて
主催:「いただきますの会」
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いただきますの会 | Facebook
https://ja-jp.facebook.com/itadakimasu2015/

-・:+:-・:+:-・:+:-講演リポート・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-

市民が参加するとここまで変わる…と、テーマにある通り、
専門的用語が少なく、一般の人にも分かりやすい講演でした。

結論から先に(最後のスライドを)紹介しますと、、
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医療が細分化される中、「食べられないこと」が、
他の科に原因がある場合があっても、
なかなか他の科に繋がらないことが多く、この点の改善が求められる。
ここに、専門家ではなくてもできることが実に多くあることがわかりました。

そこで、身近な人が「食べること」を観察し、専門家に繋ぐことがこれからの時代、ますます求められるとのこと。
その役割がケアマネージャーや介護士、介助者となります。
食べられない原因 

そして、
下部に書かれている通り「専門家のスキルアップも必要」という言葉がありますが、
先生曰く、「首から上のことに医者は弱い」
だからこそ、「歯科との連携が必要である」とおっしゃっていました。

そして、首から上の「食べられない原因」について、
この「食べられない」ことの「いろいろな原因」が
歯科でより理解を深める必要があるというお話は印象的でした。

2018-02-18.jpg 


さて、冒頭に戻り、
最初のスライドです。
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ホスピスを利用するタイミングは、入浴が困難になった時期
この時期は、まだお口から食べられる時期にイコールするそうです。
そして、「食べたい」は「生きたい」にイコールします。
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がん治療後はグラフの通り、食べられる時期から食べられない時期へと
一気に変化することが分かります。
たった、1ヶ月〜2ヶ月の期間です。
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大井先生のお話を聞きながら、母の闘病生活が思い出されました。

このたった1ヶ月。
死の1ヶ月前に迎えた私の16歳の誕生日。
母はどのような状況だったかというと、、、

下記の表にあります、食べられない原因の一つ「腸閉塞」。
「ガスが出たらすぐに教えてください!!」と、
それだけでも救いのように看護師さんから言われた時期でした。

大井先生のお話を聴きながら、
癌が転移し、ガスさえも通らないほどの小腸の状態だったことが分かりました。
そして、腹水も溜まっていました。ここに書かれている状況が多く当てはまっていました。
このスライドの通り、お医者さまでなくては、「食べられない原因」が分からないことがあります。
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このような症状、母は想像もつかない程の辛い時期にもかかわらず、
私が持参したショートケーキを見て、
「娘のの誕生日だ」ということを認識した途端、
起き上がれない(トイレにもいけない)人が、
「紅茶をいれよう」「美味しそう」「お誕生日おめでとう」と…。
こう言ってくれた母の言葉に
「生きたい」という思いが込められていたことが

今ならわかります。

最後の力を私に振り絞ってくれたのだと。
いちごショート 

二人で食べたショートケーキ。
母はほんの一口だけでしたが、
私にとってかけがえのない「口福」な時間となりました。

そして、大井先生が見せてくださったこちらのスライド
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本当にその通りだと思いました。
この16歳の誕生日を母と二人で、病室でお祝いしたことが
ずっとずっと私の記憶の中にとどまり続け、
私を志事へと導いてくれた、大切な記憶となりました。 

人生の最終段階。
「身体機能と食べること」この段階(こちらの表)をより多くの人に認識していただきたいと思いました。
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これも大切だと、、
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身近な人にできること。
専門家ではなくてもできることもたくさんあります。
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また、認知症や老衰の場合の
「食べる事」の問題もこのスライドの通りです。
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また、家庭で介護をしている時、
食べることが困難になって衰弱が心配になった際、
「病院で点滴を!!」と思う前に、
もしも、アイスクリームやプリンなど食べれる状態、食べたいと思えるならば、
アイスクリームとお水2杯が飲めたら、それでOK!!・・というお話はとっても気持ちが楽になりました。
知ってたらいいお話ですよね!
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そして、下記のスライドは、口腔内に腫瘍があり、
潰瘍が痛く嚥下できず、食べることができなかった方が、
歯科で「舌接触補助床」を作り、装着することで、
食べることが可能になり、好物(固形物)も食べることができて、とても喜ばれた!!というお話でした。
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歯科連携で食べる喜びが味わえる人が数多く存在することがよくわかりました。
食べる喜び。
生きる喜び。
口福な人生が最期まで送ることができたら幸せだと改めて思いました。
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無意識に「食べている」私たち。
果たして、無意識に「咀嚼」「嚥下」できているのでしょうか?
《eat right!!=良い食べ方》を学ばず育った私たちに今必要なことは、
まずは、意識して「咀嚼(噛む)」し、「嚥下(ごっくんと飲み込むこと)」することなのかもしれません。
歯があるのに噛まない食事。
手っ取り早いスムージーなど、
流動食を主食にしていないでしょうか?

食事の時、飲み物が側にありませんか?
流し食べになっていませんか?
しっかり噛んでいますか?
まずは、意識してみましょう。

改めて「食べるということ」を理解し、
意識することの大切さを多くの方とシェアしたいと思いました。
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 以上、
レポートでした。

「いただきますの会」の皆さま、
このような機会をありがとうございました。
写真 
写真は、左から、いただきますの会代表の横山雄士先生、ご講演いただきました大井裕子先生、私、安武郁子。 そして、武蔵野市医師会前会長 歯科食育クラブ代表の辰野隆先生です。

上記に添付しておりますスライド(画像)は、
大井先生の著書に掲載されております。
また、今回の講演の内容がさらに詳しく書かれております。
大井 裕子先生の著書
⬆️Amazonへリンクしております。
ぜひ、大井裕子先生の著書をお手にとってみてください。

食育実践ジャーナリスト
安武郁子



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